鳥のことと「アレックスと私」

kodomono2017-01-28

最近引っ越してこられたご近所の方が、
知らない名前の鳥を飼っていると聞いて。
その鳥をたまたまテレビで見たらとてもかわいくて。
その話を聞いたチビが、鳥の本をいろいろ借りてきて…

これまで、集合住宅だし、動物は飼えないと思っていたし、
ほとんど考えたこともなかったのですが、
がぜん興味が湧いてきたわが家。

そして、いちばん気になるのは、
例のご近所にいる「ヨウム」という種類の鳥。
英語では「グレイパロット」、その名の通り「灰色のオウム」です。
灰色で、尾羽だけが赤いその鳥は、
私もチビも大好きな、「ドリトル先生」シリーズの
先生に動物語をはじめに教えてくれる「ポリネシア」なんですって!
がぜん興味が増します。
5歳児並みの知能があるそうです。

えっ

5歳?!

そんなに賢いの?!
と驚いて、チビの借りてきた本を読んでみると、
あっちこっちに「ヨウムのアレックス」という名前が出てくる。
当たり前のように、たいした説明なしで出てくる。

チンパンジーのアイちゃんなら知ってるけど…
私は全然知らなかったのですが…
どうも、「研究用ヨウムのアレックス」は、
鳥界のアイちゃん(それ以上?)のような存在らしい…
と察したところで、

”亡くなる前の言葉は、
「いい子でね。アイラブユー。明日くる?」”
だったという一文…!

ダメだ。これだけで泣きそう…
ぜひ詳しく載っている本を読みたい!と読んだのが


「アレックスと私」
アイリーン・M・ペパーバーグ著

これがもう、とてもいいです。
文章もよみやすく、たぶん訳文が上手なんじゃないかな。
アレックスを研究していた博士の半生とアレックスの一生を描いています。

博士はMIT、ハーバード卒、あちこちの有名大学で
アレックスの研究を続けてきたきれいな女性…
そんな鳥好きエリート女性のサクセスストーリーか?と思いきや、
アレックスは、純粋に研究のために、無作為に店員の選び出した鳥で、
時代もあり、女性ということや、鳥類への無理解、偏見から
研究論文も、当初は読まずに突き返されたり、
予算がつかないために、大学もあちこちに移動せざるを得ない状態だったり
…と、大変苦労していたのです。
そんな女性研究者の物語としても面白い。
昔ながらの心を通わせるヒトと動物の物語としても面白い。
研究のエピソードにいたっては、もうSFかファンタジーを読んでいるかのよう!
鳥に興味ない方にも、すごくおすすめの本です。


あと…話は変わりますが、
チビの借りてきた、最近の軽い本や雑誌を眺めていたら、
どれも鳥のことをを「鳥さん」と呼んでいる。
犬を「わんこ」「わんちゃん」、
猫を「にゃんこ」「ねこちゃん」という感じで、
「鳥」は「さん」らしい。
これまた知らなかった〜
面白いですね〜