英彦山登山

kodomono2017-09-06

ずっと行きたかった英彦山
初登山に行ってきました!

英彦山(ひこさん)は、日本三大修験山として、
九州全域の信仰を集める霊山です。
明治までは山伏の修行の場として、
江戸の最盛期には8百の坊舎があり、3千もの人が住んでいたそう。

友達家族のお誘いで、その中の1つの宿坊、
松養坊さんに一泊させていただき、
翌朝英彦山登山へと向かいました。

松養坊のご夫妻には、興味深いお話をたくさん伺いました。
山は高さによって四土結界を敷かれており、
麓の銅の鳥居から下は、凡人・聖人の雑居世界、
銅の鳥居から奉幣殿の石の鳥居の間は、行者の世界、
石の鳥居から産霊神社の木の鳥居の間は、菩薩の世界、
木の鳥居から上部は、仏の世界..
...ということで、
ほんの少し前までは一般人には
登れなかった恐れ多い山なのです!

心して登らねば...

長い参道のなかば、行者の世界にある松養坊から、
参道の石段を登って出発!

まずは山の中腹にある、英彦山神宮奉幣殿へお参り。

この日は、修験のいでたちの一行にもお会いしました。

第一日曜日におられるみたいでした。


あちこちに水や温泉が湧き出ており、お水がおいしい。

さて、ここから上が菩薩の世界、

明治までは、厳しい修験道の方しか入れなかったエリアです。

山道は、どんどん険しくなり、辛いです。

そりゃあ仕方ありません、修験道なのですから!

凡人はゆっくり休み休み行きましょう。

途中であったきれいなフンコロガシ?コガネムシスカラベ
神様の使いかも。


窟とよばれる、修行の場もところどころにあると聞きました。
これはそのひとつでしょうか。

鎖場と言って、クサリでよじ登るような難所も2箇所あります。

怖いもの知らずのチビは大喜びですが...

途中、中津宮、産霊神社とありお参りしながら、木の鳥居へ。
ここから上は、仏の世界ですよ!

登りきると、びっくりするほど大きな建物が待っていました。
山頂の上津宮です。

こういう山登りをすると毎回思いますが、ほんとに全く、
こんな高くまでどうやって材料を運んだんでしょうね!

標準の2時間ほどで、標高1200m中岳登頂。
宿坊で作っていただいたお弁当が美味しかったー!

今回は中岳をまっすぐ目指しましたが、
実は英彦山には、この中岳を中心に、北岳、南岳の三山あり、
登山ルートもいろいろあります。

北岳ルートはさらに難所が多く、片手も手放せないような
怖い望雲台もある...と聞いていた、元気なチビが...
そっちから降りたい!と言いだしましたよ。

自信のない、私は友達家族と元来た道を降り、
チビと相方は北岳ルートで降りました。
やはりキツかったそうで、鎖場は喜んでいたけれど、

下った後の登りの山道で一度、やめればよかった...と言っていたそうです。
友達家族と来ていてほんとうに助かりました(笑)

一番危ない望雲台では撮影できなかったそうです。
麓の温泉で、あちこち筋肉痛になった足をよーく
揉んでから帰りました。
宿坊も涼しく居心地最高で、とてもよい経験ができ大満足です!
お世話になった皆さん、ありがとうございました。



*お土産の一部
お豆腐、ゆず味噌、
ゆず醤油ベースのピリ辛調味料「これから」。

帰り道の無人販売所(!)で買った魔除け。
山伏の里だけに、天狗の魔除けも多かったのですが、
ちょっと怖いので、鈴にしました。