エルメスの手しごと展

kodomono2017-10-16

エルメスの手しごと展」へ行ってきました!
こんなの見たことないですし、
今後もしかして無いんじゃないかと思うくらい、
贅沢な内容!なのになぜか無料!!
さすが世界的ブランド!!!

ちなみに僭越ながら...あの敷居の高いブティックに、
私一度も入ったことはございません。
バッグは無論のこと、スカーフすら、持っていません。
でもすばらしいことは知っています。

公式ホームページによると、この展示会は
「今回、エルメスの職人たちはアトリエを出て、みなさまにその情熱、伝統の技の数々をご紹介するためにやってきます。みなさまのあらゆる質問にもお答えしたいと願っております。」
だそう。

そうなんです!
ただの作品展示や画像展示ではなく、
フランスから本物の職人さんがやって来て、
その場でしごとを見せてくれながら、質問にも答えてくれるっていうんです!

しかもですね、バッグだけとかじゃないんですよ!
鞍、手袋、石留め(宝飾品)、時計、ネクタイ縫製、磁器絵付け、
スカーフを作るための、シルクスクリーン製版、シルクスクリーン印刷、
そして縁かがりの職人さんがやって来て、
さらには、クリスタル職人は仕事を持ち出すのが無理だったからか、
「360°VR映像で工房を疑似体験」できるというのです!

...なんなんでしょうこの太っ腹。

どのくらい間近で見られるんだろうと思っていたら...

鞍職人さん


時計職人さん


縁かがり職人さん


石留め職人さん


磁器絵付け職人さん


シルクスクリーン製版職人さん

これ以上ないくらい間近です。
後ろの方にもわかりやすいように、
手元カメラで画像が映し出されますし、
奥側上に鏡が付いていて、手元が見られるようになっています。

手袋職人さん

職人さん方美しい女性が多かったです。
バッグ職人の女性が質問に答えていましたが、
昔は男性が多かったけれど、現在皮革職人の6割が女性だそうです。
バッグのブースはすごくみんなも興味があるようで、
質問がいっぱい飛んで、話も面白かったです。

チビが一番興味を示したのは、シルクスクリーンプリンターのブース。
なぜかというと、たぶん今図工で版画をやっているから(笑)
このブースだけなぜか、タイムテーブルが書いてあって、
事前に最前列で並んで待っておけたんですよね。
そして、このブースだけ、職人さんが喋らず、
偉そうな男性が上手に司会してくれたんです。
(話の内容的に、この企画の統括者的な人だと思う)

このイベント用にスカーフを2枚だけプリントする台が作られていました。

まずは真っ白な絹の生地を台に貼り付けていきます。


版をセットし刷る


版を動かし取り替える
このスカーフは15版あるので、同じ作業が15回もつづく...
(それでも色数の少ないデザインだそう)

このブースだけ二人がかりだったのは、おそらく
機械が大掛かりなので、喋りながらが難しいからかな?
大掛かりだし、結果が大きく見えるので見栄えもよく、
話も飽きさせないように上手にされてました。

エルメスの歴史、スカーフ製造の工程、デザインへのこだわり、
糸や繭、B級品はどうなるのか、リサイクル...
そうそう、今年は180周年とかだからこのような
手しごと展を企画したとも話していました。

プリント完成!

刷り上がりまで1時間以上かかったけれど、
チビも飽きないで見てました。
同じ回に他にも小さい子が2、3人いたけど、ずっと見てたと思う。
すごいことです。

すべての職人さんに同時通訳がついていますが、
すべて、エルメスジャポンの社員さんだそう。
直訳するだけでなく、商品への知識も深いから話も巧みなんでしょうね〜
誘導したり案内している日本人スタッフさんも、みなさんステキだったので、エルメスの社員さんなのでしょう。(↑後日聞いたらスタッフは違いました💦)

実は私と娘、当初日曜日に行きまして、
さすがに休日は混んでいて、一番人気のバッグブースなどは
ずーっと黒山の人だかり...↓

ぜんぜんよく見れませんでした↑
なので、たまたま学校が休みだった平日にも母子で行ってきたんです。
2日で5時間くらいいたと思いますが、
娘と一緒じゃなかったら、一日中いたと思います。
(VRは子供不可だったし...)

東京、名古屋、福岡と来て、
10月19日木曜日がラストです。
私が思うに、東京はもっともっと混んでたんじゃないかな?
福岡はこういうときほんとうに贅沢な街だと思います。

会期: 2017年10月14日(土)〜19日(木)
時間: 11:00〜19:00(最終入場は18:30)
会場: JR博多シティ 9F JR九州ホール
   (駅ビル、映画館と同じ階です!)

ブランドや手しごとに興味ある人全員に行ってほしい、すばらしい企画。
エルメスさんありがとうございました。