骨髄バンクドナー候補になった時のこと 2

kodomono2016-04-28


骨髄バンクドナーを希望することに決めた私。
(前回のブログはこちら
まずは面談と問診、診察、採血の日が決まりました。
場所は病院リストの中から希望を出し、第一希望の病院になりました。

病院の入口で、電話でお話ししていた、コーディネーターさんと待ち合わせ。

献血をしていた10年以上昔、よく低血圧で引っかかっていた私。
検査で一度でも低血圧が出ると、そこでコーディネートも終了、
と言われ不安に思っていましたが、それはなんなくクリア。
年をとるにつれ、血圧は上がって行くものらしいです…(汗)
そして応接室のような場所で面談でした。
ドナーと提供についての詳しい説明があり、疑問は何でも答えてくれます。

例えば、骨髄採取術は全身麻酔が必須ですが、
健康体に危険のある麻酔をして採取するということに、反対する意見もあります。
でも、骨髄採取術を行うドクターは、医師のなかでも熟練の資格を持つ方だそうです。
そして、自分でも(もちろん別の患者さんで)骨髄移植をもする立場でもあり、
骨髄移植のありがたさを身をもって感じている方々です。
万が一採取の時に事故でもあれば、全国の骨髄移植がストップするそうで、
そう言う意味でも細心の注意を払って採取術は行われるのだそうです。
この話にはかなり安心させられました。

また、採取する骨髄の量は、患者さん次第。
患者が赤ちゃんなら少しで済みますが、成人男性なら多く必要です。
また、骨髄も身体の一部…老いていくのだそうで…
最も望ましいドナーは、若くて健康な、できたら大柄な男性なのだそうです。
そういえば、ネットで体験談を調べたとき、私が見かけたのはみんな
20〜30代前半くらいの若い男性でした。

さて。それから、その場にドクターが来て、採血をしてくれました。
「ドクターに採血していただくのは初めてです」
と言ったら、
「大きな病気をしていない証拠ですよ。大学病院なんかでは当たり前です」
と言われました。なるほどー

私、腕にあまり血管が見えなくて、
看護婦さんによっては何度も針を刺され痣だらけになった挙げ句、
血管がとれないことがありました。
「末梢血幹細胞ドナーは、血管が太くないとできない」というので、
心配していましたが、ドクターに聞いてみると、「全然大丈夫!」とのことでした。

とにかくこの時の、コーディネーターさんとドクターとの会話で
いろんな不安が払拭された気がします。
コーディネーターさんは、骨髄バンクに雇われている人ですが、
仕事というよりは、善意のボランティアという感じが強くしました。

この血液検査の結果が出るのが約2週間後。
そこから約1〜2ヶ月後にドナーの選定結果が通知されるという流れです。

私の場合は、検査の9日後には結果が出て、
なんとコレステロール値が高いので、骨髄移植はできるけど、
末梢血幹細胞提供は難しい、と言われ、
コーディネーターさんも心配してくれたので、
あれこれコレステロールについて調べて、
個人的に病院へ行って相談したり…良い影響もありました。
(再検査ではセーフレベルでした)

そして、さらにその5日後…
「ドナーの第二候補になりました」という連絡がありました!

私より適合する、健康な人が第一候補になったのだと思います。
正直ホッとしました…。
でも、第一候補の方に何かあったら、私に回ってくるわけですから、
なるべく節制して健康に気を配らねばなりません。
そうして過ごし…約2カ月後。
今回のコーディネートが無事終了した、という連絡がありました!
第一候補の方が提供したとのことでした。
よかった…!


こうして、私の約3カ月半に及ぶドナー候補の日々は終わりました。


… … …


続けて登録をしたので、
またお声がかかることがあるかもしれません。
が、こんな軟弱でトウのたった私より、
理想的なドナーは、若くて健康な、できたら男性!
…そんな年頃の人は、たいがい働き盛りですよね。
8回も通院して3泊も入院するなんて、はっきり言って難しいでしょう。
移植の時期が、最終同意以降にならないと分からないというのも困ります。
今は冷凍等の保存は不可能だそうですが、ぜひ可能にして、
ドナーの都合の良い時に採取して、
患者の都合に合わせて移植すればいいのに!と思います。