「キレる女懲りない男―男と女の脳科学」
ずっと紹介したいと思いつつ中々書けなかったのですが…
黒川 伊保子 著
「キレる女懲りない男―男と女の脳科学」
スゴく面白い本です。
男女の脳差を扱った本、大好きで色々読んだと思いますが、
いちばん面白いかも!私ランキング2014年No.1!
作者は人工知能のエンジニアの女性。
一言で言うと、この本は、「人間の心を装置としてみた場合の取扱説明書」。
これさえあれば、謎に満ちた男(女)の行動への対応がことごとくわかる!
そんな面白いのにどうして書けなかったかというと…
書いてあることがほとんど面白いエピソードで…
どこをピックアップしていいかわからない…
語りたいだけ語ったら、一冊丸ごとになっちゃう感じなんですよ。
なので、苦渋の選択で…母目線でぐっときた見出しをあげてみます。
「女性脳には、一秒たりとも無駄話という時間はない」
どうですか?
とくに私、ママ友と話しているときに感じたんですけど…
中々真剣には話せないから、とりとめもオチもない話を延々、
とぎれても楽しく延々とできるし、するんですよ。
この、男性に言わせると「無駄話」、これが実は全然無駄じゃない。
本の中には、こんな例が出てきます。
作者が夜中に熱で苦しむ幼い息子を抱えて途方に暮れた時、
数年前にママ友から公園で聞いた救急相談センターの番号が即座に蘇った。
これは友人の子の命の危機という恐怖と困惑に満ちた話に共感し、
その気持ちがキーとなって瞬時にその記憶にアクセスした、ということ。
女性は感情がキーになるから、自分や大事なものが危機に瀕したとき、
同じ感情の記憶を呼び出し解決できるのです!
だから女性は災害時なども生存率が高いのでしょうね〜
だからケンカしたとき、過去の類似例を次々思い出し、
怒りを倍増させてしまうんでしょうね〜
男性のトリセツ(取扱説明書)の章の一番には
「思いやりで、愛を測らない」とあります。
思いやり(察する、フォローする)機能は、男性脳には搭載されていない。
経験と教育で培われる場合のあるオプション機能…!だから
「なんでわかってくれないの?」は、無駄!…なるほどー
他にも、
女性の約半数は男性に見えない色が見える
とか
欠点を封じ込めたら才能が使えなくなる
とか
現代社会や企業は男性脳用にできているので、女性が生きづらい
とか、
なるほどーと思う事ばかりなんですよ。
まだまだあるんですが…
最終章は「齢を重ねてゆたかになる」ということで、
各年代の脳のトリセツで締められています。
これによると、「40代の物忘れは進化」
「50代に脳の出力ピークが来る」
「70代には心の赴くままに生きて間違いない」などと、
これから齢をとっていくのが楽しみになるような
素敵な締めくくりで終わります。
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ひとつだけ。
以前友人に貸したところ、面白いけど読みにくいと言われました。
作者はバリバリのリケ女だからか…
確かにちょっと、文章的には読みにくかったり、
鼻についたりする部分もないでもない。
が、それを超える面白さがあると思いますよ〜!