「キレる女懲りない男―男と女の脳科学」

kodomono2015-02-12

ずっと紹介したいと思いつつ中々書けなかったのですが…
黒川 伊保子 著
「キレる女懲りない男―男と女の脳科学
スゴく面白い本です。
男女の脳差を扱った本、大好きで色々読んだと思いますが、
いちばん面白いかも!私ランキング2014年No.1!

作者は人工知能のエンジニアの女性。
一言で言うと、この本は、「人間の心を装置としてみた場合の取扱説明書」。
これさえあれば、謎に満ちた男(女)の行動への対応がことごとくわかる!
そんな面白いのにどうして書けなかったかというと…
書いてあることがほとんど面白いエピソードで…
どこをピックアップしていいかわからない…
語りたいだけ語ったら、一冊丸ごとになっちゃう感じなんですよ。

なので、苦渋の選択で…母目線でぐっときた見出しをあげてみます。
「女性脳には、一秒たりとも無駄話という時間はない」
どうですか?
とくに私、ママ友と話しているときに感じたんですけど…
中々真剣には話せないから、とりとめもオチもない話を延々、
とぎれても楽しく延々とできるし、するんですよ。
この、男性に言わせると「無駄話」、これが実は全然無駄じゃない。

本の中には、こんな例が出てきます。
作者が夜中に熱で苦しむ幼い息子を抱えて途方に暮れた時、
数年前にママ友から公園で聞いた救急相談センターの番号が即座に蘇った。

これは友人の子の命の危機という恐怖と困惑に満ちた話に共感し、
その気持ちがキーとなって瞬時にその記憶にアクセスした、ということ。
女性は感情がキーになるから、自分や大事なものが危機に瀕したとき、
同じ感情の記憶を呼び出し解決できるのです!
だから女性は災害時なども生存率が高いのでしょうね〜
だからケンカしたとき、過去の類似例を次々思い出し、
怒りを倍増させてしまうんでしょうね〜

男性のトリセツ(取扱説明書)の章の一番には
「思いやりで、愛を測らない」とあります。
思いやり(察する、フォローする)機能は、男性脳には搭載されていない。
経験と教育で培われる場合のあるオプション機能…!だから
「なんでわかってくれないの?」は、無駄!…なるほどー

他にも、
女性の約半数は男性に見えない色が見える
とか
欠点を封じ込めたら才能が使えなくなる
とか
現代社会や企業は男性脳用にできているので、女性が生きづらい
とか、
なるほどーと思う事ばかりなんですよ。

まだまだあるんですが…
最終章は「齢を重ねてゆたかになる」ということで、
各年代の脳のトリセツで締められています。
これによると、「40代の物忘れは進化」
「50代に脳の出力ピークが来る」
「70代には心の赴くままに生きて間違いない」などと、
これから齢をとっていくのが楽しみになるような
素敵な締めくくりで終わります。

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ひとつだけ。
以前友人に貸したところ、面白いけど読みにくいと言われました。
作者はバリバリのリケ女だからか…
確かにちょっと、文章的には読みにくかったり、
鼻についたりする部分もないでもない。
が、それを超える面白さがあると思いますよ〜!