チビ、歴史を知る

kodomono2013-02-01

「昔」と言うフレーズが出てくるとチビは、
「それはばあばが小さかったころ?」
と聞いてきます。
地球誕生も、恐竜も、古墳も、サムライも、南北戦争も、ハイジも、
みーんなばあばが小さかったころ?というわけです。

その時々に説明を試みるものの、なかなか難しくて
なんか幼児用の年表とか歴史の本とかないのかなあ…
と探していましたが、就学児用のお勉強のためのものが
ほとんどでなかなか見つけられず…
と思っていたら、図書館でとても良い本を見つけました!

「絵で見る ある町の歴史 タイムトラベラーと旅する12,000年」
絵 スティーブ・ヌーン  文 アン・ミラード
12000年前から時代を追って、ヨーロッパの川辺の町の
人々と環境の変遷を美しく細か〜く描いている絵本です。

タイムトラベラーの男性が各ページに隠れていたり、
欄外にちょっとした説明とこれはどこ?
みたいなクイズもついて絵探し風だったりもして、
チビも夢中になって見ています。
私にもものすごく勉強になって大人も夢中です。

チビのお気に入りは中世1700年代の優雅な時代。(お姫様好き)
「これはセーラの時代だねー」などと
チビの知る名作、赤毛のアン若草物語、ハイジなどの舞台の
近代へのチビの理解も深まりました。
私はローマ人の時代の先進的な環境からゲルマン民族の征服によって
不便な時代に戻るくだりがショッキングで大好きです。

戦闘の始まった鉄の時代に勝ち取った敵の武器類を河に祭司が捧げる
シーンが描かれ、それが同じ場所で幾度か後世拾われます。
「こうやって昔のものを見つけて、どうしてこれがここにあるのかな?
って考えて行って昔のことが分かったりするんだよ。
そういう昔のことを調べるお仕事の人もいるんだよ。」
と説明したら、チビの大人になったらなりたいものリストに突如
「昔のことを調べる人(考古学者)」が加わりました。
(他は、おはなやさん、ようふくやさん、くつやさんです)

子供のときにこれを読んでいたら、
暗記するだけだった世界史の世界が広がったろうなあ〜!
何歳になっても見返したくなる良書です。