かこさとしさん

kodomono2012-01-21

誰もが絶対一度は見たことがあるような有名なえほん作家。
加古 里子(かこさとし)さん。
1926年生まれで、1960年代から現在まで(!)
数々の名作を生み出しています。

有名なのは「だるまちゃんシリーズ」や「からすのパンやさん」
でしょうか。

私の小さい頃家にはこの本がありました。

「ことばのべんきょう」。

チビが生まれて、だるまちゃんシリーズなどにはまり
物語の絵本はあれこれ読んでいましたが…

先日、チビに「ちきゅうって?うちゅうって?」
と質問され、わかりやすい絵本はないかと検索したところ、
かこさんにたくさん科学的な著作があることに、今さら気付きました!!

そしてそのテーマの多岐にわたること!
体のこと、心のこと、人間のこと、自然のこと、地球のこと、
宇宙のこと、人造物のこと、美術のこと、伝承遊びや習慣のこと…
なんだか手塚治虫さんを思い出しました。
世の中にはすごいひとがいるものですねえ。

もうとっくの昔からご存知の方もたくさんいるのでしょうが、
科学的なものは今大人が読んでもものすご〜く面白いです。
そしてどんなに科学的でもわかりやすい語り口…
どれも子供のときに読みたかったなあ〜!

チビがちゃんと聞いて面白がったのは…

かこさとし・からだの本 シリーズ(全10巻)
の「たべもののたび」。
これはもう何度も読んで読んでのリピート本。
食べる、消化するということに一気に理解が深まったようで
食事のときもよく話しています。

かこさとしの自然のしくみ地球のちからえほんシリーズ(全10巻)
の「あさよる、なつふゆちきゅうはまわる」

地球に季節がどうしてあるのか、日の長さはどうして変わるのか…
極端に冬の日が短い札幌に住んでいるから興味がわいたのか、
これも何度も読み、私も深く理解できました。

同シリーズの「じめんがふるえる だいちがゆれる」。
これは反応はイマイチ(怖かった様子)でしたが、
3.11以後増えたであろう
「どうしてじしんってあるの?」というこどもの問いに
応えてくれる良書だと思います。
これを見ると日本と言う国が地震国であると改めて納得します。

そして「海」「地球」「宇宙」(福音館)というシリーズ。

これは本当に本当にすごい本です。
どれもミリ単位の小さな世界から、広大な世界へとページを繰る毎に
大きくなって行く構成で、宇宙にいたっては
「ノミの跳躍」→「大宇宙」へ!!!壮大すぎるー!
文章はちょっと長くてちょっと難しいので、
小学生以上にならないと全部は読めないかもしれません。
でも細かく図解された1ページを眺めているだけでも飽きません!
チビは読むと前半で飽きてしまうのですが、私がすっかりはまりました。
子供のとき読んでいたら人生変わったかもしれません。

ただ、これは60〜70年代に書かれた本で、
科学的に進歩している箇所があるので1996年刊の
「大きな大きなせかい—ヒトから惑星・銀河・宇宙まで」
「小さな小さなせかい—ヒトから原子・クォーク・量子宇宙まで 」
の方が良いかもしれません。

あまりにたくさんあって、まだ全部読めていなくて、
まだまだ読みたい本がたくさん!
そんな私が語るのもおこがましいのですが…
おそらく全部読んだ後では語り尽くせない予感がするので
現段階で書いてみました。

そうそう「宇宙」のことをわかりやすくかわいらしく描いた
「はじめてのうちゅうえほん」てづかあけみ著 2011年刊
も幼児におすすめです。