夏休み仕事☆カブトムシ

kodomono2015-08-30

昨年カブトムシ飼育デビュー
した私たち母子。

もらったつがいの雌が先立ち、
雄が長らく寂しそうだったのですが、
実は雌、たくさんの卵を産んでいて、
それがまた10センチくらいあろうかという立派な幼虫になって…
(いやこれ普通サイズなんですかね?)
ふたりでアワアワ(幼虫は娘っ子も苦手だった様子)しながら、
虫達人の友人に聞いたり、調べたり…

幼虫時、驚いたこと。
土を変えるタイミングは、糞がたまってきたら、
ってみなさんおっしゃる。
虫の糞…?わかるかな〜?とか思ってたら、
これが!黒い細長丸(5〜8ミリくらい?)の幼虫の糞とは思えないしっかり固いもので、
なんというか…購入した人工肥料みたいな感じなんですよ!びっくり。

結局10匹ほどいたうち、半分は里子に出し、5匹ほどを飼育。
羽化したてのときは白いカブトムシなんだそうで、
見れるかな?と楽しみにしていたのですが、
夏休みに入ってすぐ、7月18日。
気付いたら雌が一匹既に黒く羽化しておりました!
そして…もう一匹…!


あれ?

土の上に穴が開いてて…
なんか中にいるけど…
様子が…お…かしい…!!!
母子二人でぎゃーぎゃー大騒ぎしながら、
結局また、虫達人の友人にLINEと電話で助けを求めると…

「羽化不全ですね!」

う、うかふぜん…???

蛹(さなぎ)になる時に、蛹室という部屋を、例の糞を固めて作り、
部屋の中で羽を一度広げて閉じて羽化するらしいのですが、
この部屋が狭すぎると、羽をうまく広げられないまま硬化してしまう…
これが「羽化不全」と言う状態なのだそうです。

達人はあまり生きられないかも…と言ったけど、
土から出してあげたら結構元気そう。
調べたら、飛べないから自然界では生き抜けないけど、
飼育しているなら、羽に不具合があるだけで、繁殖には使えるとのこと…
表面に来るべき黒い羽が背中の上部で寄って盛り上がり固まってるから、
本来中に隠れている内側の背中が半分出て、見慣れないとギョッとはする。
でも最初はビビってた娘っこも、すっかり可愛がり出して、
「雌より雄が、なんでかいつもかわいいんだよね〜」などと言うように。

確かに顔は可愛らしくて、不全でなければかなりの立派な雄。
遊んでいても、飛んで行く心配がないので、それもよかったのかな?

去年飼っていたつがいのカブト標本
のところに、こっそり今年のカブトを連れて行き、
「ほら、おとうさん、おかあさんだよ」
などと、ヒソヒソ紹介して遊ばせていたのが面白かった(笑)。

その後の羽化不全雄。
死んじゃうかも…と言われた1週間を過ぎても、めっちゃ元気そうなので
雌と一緒にしてあげたら、追いかける追いかける。
雌ばかり4匹生まれていた、達人の家にもしばらく出張したほどの元気っぷり。
あれこれ活躍のすえ、夏休みが終わろうかと言う、8月29日。
朝起きると動かなくなっておりました…。
娘っこは去年のように標本にしたい、と言ったのですが…
どんぐりのなる木の下の土に埋めました。

そして雌。
大きくもないけれど、ゼリーを2つ食べる日があるほどの大食漢で、
いつも夜中に虫かごの中で派手にバタバタし続けていた雌。
8月半ばには卵を産んでくれていました。
そして。雄が死んでいた時に見ると、いなくなっておりました…!
コバエ除けのシートも挟んであったのに…どうやって抜け出したのか?
謎です。
最後に自由を楽しんでくれたのだったら良いのだけど。

成虫になって、43日。
長い夏休みのはじめから、終わりまで…
カブトムシよ、今年もありがとう!