成田亨展

kodomono2015-01-29

福岡市美術館で開催されている成田亨展

ウルトラQ」「ウルトラマン
ウルトラセブン」の、
宇宙人、怪獣、メカニック、セット等あらゆる
デザインがこの方によるもの。
これはウルトラ好きのチビと行くしかない!
と行ってきたのですが、むしろ大人に見て欲しいすばらしさでした!!

成田さんはもともと、武蔵美で絵画と彫刻を学ばれた、彫刻家だそうで、
その確かなデッサン力、緻密繊細なデザイン画はため息もの。
特撮怪獣と言う概念がないところから作り出された、想像と創造性はどこから…
と思っていましたが、世界各国の動植物、伝承、神話などを研究の末作られており、
それだからこそ、この方が作った誰もが知る怪獣たちは、
いまだに色あせず、愛され続け、
超えるものが出て来ないのだなあと感服いたしました〜

ものすごい想像力で描かれた怪獣が、特撮と言う制限(人が入らないといけない)
でデザイン変更されていく様が見れたり、
ウルトラマンのカラータイマーが、人造物っぽいのでつけたくないと
描かれていなかったり、
その頃にはほとんど知っている人がいなかったであろう「エリマキトカゲ
をモチーフにしたものがあったり…
私は、あまり詳しくないのですが、その後の特撮や、
ドラゴンボール」なんかの
マンガで見たようなキャラクターがたくさんあって、
ここが元ネタなのかな?
と驚くようなデザインがたくさんありました。

そしてこの展覧会は成田さんのウルトラ関係の仕事だけでなく、
その後別の特撮作品に考案された作品の数々や、
風景や裸婦画に怪獣が覗いたりしている、シュールでユーモラスな油絵、
鬼やモンスターの巨大彫刻といった、芸術家としての作品もたくさんあり
本当に見応えがありました。

入口前の彫刻↑これだけ撮影OK

ウルトラマンや特撮好きな人にはもちろんですが、
デザインや絵画の好きな方にもオススメです!

成田亨展
2015年2月11日(水)祝日まで
福岡市美術館

夕焼けのきれいな大濠公園のとなりですよ〜♪

そうそう、私的な収穫としては、
最初の「ウルトラQ」は、ヒーローものとしてではなく
日本版「トワイライトゾーン」を意識して作った怪奇現象ドラマだったそう。
あー!だから「Q」はオープニングから
怪しげな雰囲気のつくりだったんだーと合点しました。
で、途中から路線変更したんだそうですよ。
ファンには常識なんでしょうが…すっきり!