作品 art38 「どうぶつマンション」
今回もとびきりステキな
作品をご紹介させていただきます。
作者は6歳の男の子keitaくん。
実はお母様からのメールが素晴らしくて…
割愛するのも惜しいほどでしたので、部分的に引用させていただきます。
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「こどもはみんな絵を描くのが大好きなもの」と思っていましたが、
息子は家でも保育園でも6年間全く興味を示さずにエンピツやペンを
持つことがほとんどありませんでした。
どうやら自信がなくて描きたくない・描けないようでした。
なので、頭足人なんて一度も見たことがありません。
保育園で大きい真っ白な画用紙を前にすると、完全にフリーズしていたそうです。
そんな息子のために、保育園の先生たちも渡す紙を小さくして折り紙の裏に描かせたり、スーパーのレシートの裏に描かせたりと工夫してくれたそうです。
それでも、隅っこに今にも消えそうな線がヒョロヒョロ〜っとあるのが常で、この先この子は大丈夫なんだろうか・・・と心配でした。
卒園間近のあるとき、お迎えに行くと担任の先生が「すごいことが起きました!作品展、楽しみにしててくださいね!」と報告してくれました。
後日の作品展で見たのが、この「どうぶつマンション」。
衝撃的でした。
まさかのキリンとダチョウ!→数日前に動物園に行ったので、その影響だと思います。
まさかの色付き!!→これまた塗り絵もしない子だったので…。
まさかの大きさ!!!→画用紙に描けたのは初めて!
嬉しくて嬉しくて、泣いてしまいました。
(後略)
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読んでいて私も涙ぐんでしまいました…
だってこんなにもステキな絵なんですよ!
エピソードが信じられないほどですよね!!
きっときっと、描かなかったあいだもたくさん観察していて、
心の中に少しずつためておいて、それが生まれて来たんでしょうねえ〜
keitaくんはもちろんですが、保育園の先生方の心遣いもすばらしい!
もう原画が言うこと無いので配置はほとんど変えず、
足形とサインを付け加えてデザインしました。
原画は八つ切り(271×392mm)画用紙に描かれた
ペンと水彩画の作品で、原画のイメージや大きさを
あまり変えたくないということで、いつもより大きな
太子サイズ(288×379mm)の額を使用しました。
再びお母様のメールを引用させて下さい。
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・怒りすぎたり、あれやれこれやれと言い過ぎない、という自戒の念。
・のんびりながらも「できる」ことの証。
この絵を見るたびに、初めて見たときのあの気持ちを思い出せるように飾りたいと思っています。
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…子育て中の方なら、この気持ち、痛いほどわかるわかる!!ですよね!
日々の忙しさにかまけて、どうしてもすぐ忘れてしまう…
真摯な気持ちを思い出す、そのお手伝いをできたならば本当に光栄です。
毎日の子育てで、反省と自戒の毎日をおくる私にもよい教訓となった上、
今回も本当に幸せな時間をいただきました。
作者のkeitaくん、お母様、ほんとうにありがとうございました!