高千穂峰、天逆鉾

kodomono2013-05-17

GWに山歩き好きな母が来福し、
かわいらしいミヤマキリシマというツツジ
見たいと言うので、霧島へ行きました。
「天の逆鉾」が頂上に突き立てられてることで
有名な高千穂峰へ行きましたが…
これが意外と過酷な登山でしたー

↑このジオラマのチビが指差してるあたりから頂上までの行程です。

というのも、最初は木々の生えたわりと普通の山道なのですが、
上に行くほど、火山灰や砂が深く積もっており、
途中からはあり地獄のように踏みしめると沈むざっくざくの砂地つづき。
(分かる方は富士山の須走の砂地+ゴツゴツの岩を想像して下さい。)
どうも最近の新燃岳(ご近所の山)の噴火により積もった様子で
あちこちにあった様子の階段も埋もれた状態。
非常〜に歩きにくい…更に急斜面が加わり、
滑り落ちないように岩にしがみつきながら四つん這いで登るような有様で、
子どもがころがり落ちてあきらめて帰る家族があったほどでした。

チビは登り初めから、もう歩けなーいと弱音を吐いていたので、
こりゃあムリかなと思ったのですが…
なぜかそのよじ上りが楽しかったらしく、
ここで嬉々としてペースアップするチビ。恐るべし。

急斜面から振り返ると霧島の山々と平地が眼下にずいーっと広がり…
高所恐怖症の方は無理でしょうねー。私もちょっと怖かったです。

雄大な噴火口のふちも歩きます、
チビが右端を歩いているのですがわかるかな?

日本神話に出てくる天逆鉾。歴史のある九州ならではです。

「天逆鉾が、大国主神を通してニニギに譲り渡されて国家平定に役立てられ、
その後、国家の安定を願い矛が二度と振るわれることのないようにとの
願いをこめて高千穂峰に突き立てたという伝承がある」という説もあるようです。
龍馬とおりょうの日本初の新婚旅行の際、龍馬が抜いてしまったと
姉に書き送っているというエピソードでも有名です。

で、これが母の見たかったかわいいミヤマキリシマ↓

5月下旬から6月、山を埋め尽くす絨毯のように咲き、
大変美しいそうですが、花木も多少火山灰に埋まっている感じがしました。

登りきった火山口のそばでお昼にして一休みしたあと、
さらに登って高千穂峰へ!6時間ほど…がんばった!
下りは砂地で多少らくだったものの、もう全身砂まみれ。
髪はバリバリだし顔も砂だらけ、荷物や靴も真っ白に。
そのぶん霧島の温泉がとても心地よかったです〜