スクリブル
幼児が誰でも初期に描くのは、
「ぐちゃぐちゃ」「めちゃくちゃ」「なぐりがき」ですよね。
これを英語ではスクリブルと言います。
だいたい1歳半くらいから、世界中の子供が共通して描くそうです。
「スクリブル」と言うだけでなんだかとってもステキ。
まだ、手の動きと脳がしっかりリンクしていない時期、
まだ筆記具と紙との認識がしっかり無い時期、
どう動けばどう描けて行くのか…
何度も何度も試行錯誤している状態なのでしょう。
最初は意味の無い運動ともされます。
でもちょっとすると何かを表現したくてスクリブルしている
場合もあります。例えばこれ↓
これは、チビが1歳10ヶ月くらいの時に
初めて持たせたブロック型クレヨンで
「プール、プール…パパ…」
と言いながら描いたもの。
完全にスクリブルではあるけれど、本人的には
パパとプールへ遊びに行った時の事を描いているらしいです。
チンパンジーはスクリブルがぐるぐる状態になる
円スクリブルまでを描くそうです。
反対に言うと円スクリブルを超えるのが人間らしさということ。
そこが大きなステップのようです。
でも具象物が描けるようになって来ても、スクリブルは続きます。
画法としてスクリブルを取り入れていると感じられるのがこちら↓
これは3歳10ヶ月で描いた「おはなばたけ」。
こんな意味のある感じで描く時よりも、
単にぐちゃぐちゃにしか見えない時も多いのですが、
それも大切な練習なんでしょうね。
スクリブルをしっかりさせたこどもは、文字書きを習得
するのも早いと言われているそうです。
ぐちゃぐちゃーっとはじめたら「あ、スクリブル」だな♪
と何も言わずに見守り続けられると良いと思います。
私もなかなかできないのですが…(汗)