作品art84 はじめてのゆきだるま

kodomono2015-01-11

作者は3歳4カ月のnayumiちゃん。
コピー用紙に鉛筆で
さらっと上手に描けたゆきだるま♪

と、思いきや…
注文時のメールにあったコメントは…

「丸が書けなかった娘が、さらりと紙に描いたのが丸を使った雪だるまで、
しかも、目、鼻、口がちゃんと描いてあったので、びっくり!
額装してとっておこうと思いました。」

丸…まる…マル!が、ですよ!
丸が、描けなかったのに!
いきなり目鼻口、ついでにボタンがみっつもある雪だるま!!
さぞかし驚き、興奮し、そして嬉しかった事でしょうねえ〜!!!

以前ブログに引用した「見守るという祈り」の、

『路面に降る雪は、路面に落ちるとすぐに溶けて無くなります。
でも、この消えて、溶けた雪たちが、路面をゆっくりと確実に冷やしてゆく。
その結果、路面が冷えてゆき、落ちた雪が溶けない状態にまで完全に路面が冷えた時に、はじめて雪は目に見えて積りはじめる。そして結果が見えるのです。
ですから積るという目に見える「結果」は、
目に見えない溶けた雪たちの努力の
「目に見えない」くりかえしがあってのことなのです。 』

という文章を思い出しました。
「丸がかけない」と思われていたnayumiちゃんの心のなかには、
実は、たくさん、たくさんの形や絵や物語が降り積もっていて…
ヘレン・ケラーが「ウォーター」と叫んだ時のように、
この絵が生まれたんじゃないでしょうか。
…大げさですか?
でもこの年頃の子どもって、本当に毎日が小さな達成の
繰り返しで、感動と驚きの連続だったなあ…と思います。

そんな、このときにしか無い感動を、
額装してとっておこうというお母さまの気持ち、
とってもわかりますし、心から嬉しく思います。

デザインは、このまま全身を入れて
ということでしたので、シンプルに。

送っていただいていた、ピンクと白が基調の子供部屋の
お写真も参考に、可愛らしいピンクの背景で
温かみのあるカラフルなものが選ばれました。

合わせる額はホワイト、マットはピンクがかったベージュ。

今回もとても幸せな作品を作らせていただきました。
nayumiちゃん、お母さま、本当にありがとうございました!