津和野、安野光雅美術館
(3/10の津和野の旅のつづきです)
大好きな「安野光雅美術館」。
ご存知の方も多いと思いますが…
安野さんはとっても美しく細かい水彩画を描かれる絵本作家。
私は母が「旅の絵本」シリーズが好きだったので、そのイメージが強く
優しくおしゃれな色遣いはヨーロッパ風だとばかり思っていたのですが、
はじめて津和野の町を眺めた時に、
ああ、これは安野さんの原体験からくる色遣いなんだ!
と感激しました。
その津和野の町で1926年に生まれた安野さんは、
美しい絵を描くだけではなく、数学や天文学、科学、文学、歴史などにも
造詣が深く絵も内容も面白い本をたくさん作られていて…
…ごめんなさい、ちょっと私には説明しきれません!
美術館は赤茶色の石見瓦と白い漆喰の美しい建物。
美術館らしい展示室の他、プラネタリウムもあり
「天動説の絵本」という美しい本の内容とともに星空を眺める事ができます。
古い学校のような展示室、図書室もあり
懐かしく落ち着いた気分になれます。
入り口のスーベニアショップでは、関連の本や雑貨がいっぱいで
毎回あれこれ欲しくなってしまうんですよね〜
今回買ったのはこちら。
どれもよかったのですが、手前の「ふしぎなたね」は
原画が展示してあり、とてもよかったもの。
1つ食べれば一年お腹がへらず、
土に埋めれば必ず2つ種子が実るというふしぎな種を
仙人が2つくれます。男は一つを食べ、一つを埋めて…
というお話。
種を増やしていく様子で、複利を学ぶものなんだろうけど
数学的なことより、今回私はこの本で深ーい人生訓を感じました。
もちろん難しいわけではなく、チビはチビでどれも楽しんでいます。
絵だけでも素晴らしいのに、内容も深い…
現在もクオリティーの下がらない作品を生み出し続けている…
ほんとうにすごい人だなあと毎回感じずにはいられません!
津和野に行く機会があればぜひ♪