唐津くんち見物

kodomono2012-11-07

唐津くんちとは…唐津神社の秋季例大祭
毎年11月2.3.4日の3日間にわたり開催、
「エンヤ、エンヤ」のかけ声で曳山(やま)
が通りを駆け抜ける勇壮なお祭りです。

我が家が見物したのは最終日3日目。
この日は町中を1番から14番までの曳山が順に町を練り歩き、
時に走ります!

大通りと細い路地両方で見ましたが、見応えあるのはやはり路地。

2〜5トンもある曳山が路地を曲がるときはとくに迫力があります!

チビはやっぱり祭り好きのようで、14台ぜんぶ見る!
と張り切って見物。

町によっては中学生までの女子も参加できるようです。
このいなせなハッピ衣装一式をきちんと揃えると10万円ほどだそうで
くんちへの愛と意気込みががうかがえますね。

そしてたまたまだったのですが…
見物していた少し手前のお家の前で、いくつかの曳山が停止し、
曳き手みんながそのお宅の方に振り返って長いこと
「エンヤー、エンヤー」と声をあげています。

山によっては方向転換までしたり…

さらにぐっとお宅近くまで寄ったり…

曳山の去ったあと見ると大きな遺影を抱いた女性たちがなにやら
声を掛けられたり、うなずいたり…
きっとこの1年の間にくんちを愛していた
ご家族が亡くなられたのでしょうね。
博多山笠にも、このような風習があるとは聞いていましたが、
たしか所属していた流れの山笠だけだったはず…
この方は一つの曳山だけでなく4台?もっと?停まっていたので、
よほど祭りに尽力された方だったのでしょうね。
知らない私まで涙ぐんでしまいました。

半分練り歩いたところで通りに14台が勢揃い!お昼休憩。
このときは観客が近寄ったり、子供を乗せて撮影したりすることができます。

漆の一閑張という技法でつくられたの美しい曳山は、
兜や獅子、鯛などをかたどっており、現在作るとなると1〜2億円はするそうです。

そんな高価な漆の工芸品が町を練り歩いていると思うとまた感慨もひとしおです。


チビのお気に入りはこの鳳凰と鯛でした。